●ROAギルドメンバーの度重なる要望により(え?要望なんぞしてないって?)ここにマージャン教室を開店しました。
マージャンは、将棋や囲碁やオセロやチェスなどの頭脳ゲームとは違い、その勝利の殆どを運が支配します。
と言うと、初心者でも勝てそうな気がしますが、そうでもありません。
並べられた麻雀牌から引いてくる牌は全くの運によって決まりますが、それを如何に利用し、相手を騙し自分に有利に持ってくるかは全くの頭脳ゲームだからです。
自分の手を作りながら、相手も警戒し、相手に振り込まないように、相手に振り込ませる。
そう言うところはトランプに似ているかな。
***麻雀解説編は順次更新していきます。ここから飛んで下さい。*** | |
麻雀-役-編その12003/11/20 UP | |
麻雀-役-編その22003/11/20 UP |
●先ず、ルールから
- 3枚の牌の組み合わせ(メンツと言う)を4組と、この他に同じ牌を2枚集めて(頭と言う)上がるのがマージャンです。
@ | A | B | C | D | E |
たったこれだけのシンプルなゲームなのです。役を作らなければ上がれないので、その点は勉強しなくてはいけませんが、まあ、それはやっていくうちに直ぐ覚えられるでしょう。
上の例の場合で説明しましょう。
先ず、@が同じ牌が2枚あるので『頭』となります。これがないと上がれません。
Aは同じ種類の牌が順番に3つ並んでいるもので、これをシュンツと言います。
Bは全く同じ牌が3つある場合で、これをコウツと言います。
同様にCはシュンツです。
この例の場合は、自分の手牌が@〜Dとなっていて、@ABCは既にできています。
後はDが揃えば上がりです。この様に、あと1枚で上がれる状態をテンパイと言います。
ここでは、Eの2枚の牌のどちらかが来れば上がれますね。
『さぶろうソーでテンパっている』と呼びます。
さぶろうソーとは、3か6のソウズ牌と言うことです。この様に、牌の呼び方も覚えてください。以下に書いておきます。
●先ず、数字の数え方から
数字 呼び方 備考 1 イー 2 リャン 3 サン 4 スー 四川省と書いてスーチョワンと読みますよね。 5 ウー 6 ロー 7 チー 8 パー 9 キュウ
●牌の種類と分類
牌の種類 呼び方 備考 ハク これら3種類を三元牌と言います。
3つ集めればそれだけで1役付きます。ハツ チュン トン これら4種類を四風牌と言います。 ナン シャー ペー・ペキ これら7種の牌は『字牌』と呼ばれます。 マンズ この場合『イーマン』と呼びます。 ピンズ 同じく、『イーピン』と呼びます。 ソウズ 同じく、『イーソウ』と呼びます。 マンズ・ピンズ・ソウズなどはそれぞれ1〜9まであるので『数牌』と呼ばれます。
●これらから言えば、上の例の待ち牌は『サンローソウ』と呼ぶべきですが、『サブローソウ』と呼ばれることが一般的です。半分日本語化してるんですね〜。
●数牌の分類:3種類の数牌の中で2〜8を中張牌【チュンチャンパイ】と呼び、1と9を老頭牌【ラオトウパイ】と呼びます。
ラオトウパイと字牌を合わせてヤオチュウパイと言います。
これら6牌をラオトウパイと言います。 これ以外の2〜8の牌をチュンチャンパイと言います。
●最初に言ったように、マージャンは3枚の牌の組み合わせを4セットと同じ牌を2枚集めれば上がれるわけですが、ここでは牌の組み合わせについて説明しようと思います。
これら、牌の組み合わせのことをメンツと言います。
@トイツ 同じ牌2枚の組み合わせです。上がった手の中で頭になります。数牌でも字牌でも作れます。 Aシュンツ 同種の数牌が3枚連続して繋がる牌の組み合わせです。従って字牌ではシュンツは作れません。 Bコウツ 同一牌を3枚揃えた牌の組み合わせです。数牌でも字牌でも作れます。 コウツには、手の中にできているコウツ=アンコウと他の人の捨て牌をポンして手の外に作ったミンコウの2種類があります。 Cカンツ コウツにもう1枚同じ牌が加わったもので、同一牌4枚の組み合わせです。 コウツと同様に、手の中にできているカンツをアンカンと呼びます。しかし、カンを宣言しなければカンツとは認められません。また、ミンコウの形につもってきた同一牌をプラスして作ったり、他の人の捨て牌をカンして外に作った場合はミンカンと呼びます。
●テンパイの形
テンパイとは上でも言ったように、上がりの1つ手前の段階のことです。
1.上の場合は、3か6のソウズが来れば上がれます。この様に、最後に完成する組み合わせがシュンツで、しかも両側のどちらかの1牌が来れば上がれる場合、リャンメン待ちと言います。
2.今度はどうでしょう?何が来れば上がれるかは分かりますよね。そうです、7ピンですよね。
この様に、最後に完成する形がシュンツで、しかも7(か3)でしか待てない場合、ペンチャン待ちと言います。
と待っている場合は、3ピンのペンチャン待ちです。
3.次のテンパイは2、4万の間の3万が来れば上がれるような、間の牌を待つ形です。これをカンチャン待ちと呼びます。
4.これは、最後に頭を待つテンパイです。これを単騎待ちと呼びます。この例の場合は、1万が来れば頭となり上がれますよね。しかし、よ〜く見てください。4万が来た場合も上がれる事に気が付きましたか?
1-2-3のシュンツと4が頭となるのでその場合も上がれますね〜。
この様に、単騎待ちながら、両面の牌で上がれるとき、リャンメン単騎待ちとも呼ばれることがあります。
5.最後に、完成する形がトイツ2組になり、どちらかが3枚集まってコウツになれば上がれるようなテンパイをシャンポン待ちと呼びます。上の場合、1万か8万が来れば、一方がコウツに、残った方が頭となり上がれます。
テンパイの形は、大まかに分けると、上の5種類しかありません。また、チーやポンやカンをしないでテンパイの状態に持っていくことを面前テンパイと言います。尚、待ちの形は複雑なものもあるので注意です。
【例題その1】下のテンパイは何待ちでしょうか?よーく考えてね〜。ヒント:上がり牌は4枚あります〜。
【例題その2】これも上がり牌は4枚ありますよ〜。
●マージャンの得点計算について
マージャンの得点は、上がった手の内容から計算する基本点と役の数によって決まります。
@フウテイ・・・上がったとき、20点が無条件に与えられます。
A面前加符【メンゼンカフ】・・・面前テンパイでロン上がり(他人の捨て牌で上がるとき)すると更に10点が加算されます。ただし、ツモ上がりの時はこの10点は加算されません。
B牌の組み合わせに付く点・・・上がった牌の組み合わせの種類によって更に点数が加算されます。
チュウチャン牌 シュンツ コウツ カンツ トイツ アンコウ ミンコウ アンカン ミンカン 0 4 2 16 8 0 ヤオチュウ牌 シュンツ コウツ カンツ ラオトウパイ
客風牌三元牌
荘風牌
門風牌連風牌 アンコウ ミンコウ アンカン ミンカン 0 8 4 32 16 0 2 4
Cツモ点・・・ツモ上がりには無条件に2点が加算されますが、ピンフ役だけは該当しません。
Dテンパイの形に付く点・・・テンパイの形が、ペンチャン待ち・カンチャン待ち・単騎待ちのいずれかの待ちの場合、無条件に2点が加えられます。
基本点=20+A+B+C+D となって、10以下の端数は切り上げられます。
【基本点のことを符(フ)とも呼びます】
例題その1・・・面前テンパイで上がった場合として計算してみます。
上がり牌は下の4枚のいずれかが来れば上がりです。上がった手の内容から計算する基本点は、上がり牌によって変わってきます。
その1:2万をツモって上がった場合。
アンコ トイツ シュンツ シュンツ シュンツ 8点 0 0 0 0
1万はヤオチュウ牌なので、アンコの得点は8点になります。その他のトイツやシュンツは得点にならず0点です。
基本点=20+ツモ上がりなのでAは0点+アンコがあるのでBは8点+ツモ上がりなので2点+単騎待ちなので2点=32点
32点なので、端数を切り上げて40点と言うことになります。
(5万をツモって上がったときも全く同じ得点になります)
その2:3万或いは6万をツモって上がった場合。
トイツ シュンツ シュンツ シュンツ シュンツ 0 0 0 0 0
見て貰えば分かるように、牌の組み合わせによる得点は0です。
Cのツモ点もピンフの役が付くので0点です。Dのテンパイの形に付く点も0点です。
基本点=20+0+0+0+0=20点となり、凄く損をしたような気がしますね〜。しかし、そうでもないのです。
1の場合、役は『ツモ上がり』しかありません。が2の場合は『ツモ+ピンフ』の2役あります。
ちゃんと書くと
1の場合:基本点40の1役
2の場合:基本点20の2役
と言うことになります。
結局、最終的に貰える点数は、基本点と役数によって決まり、それは以下の表の通りになります。
照らし合わせて貰うと分かるのですが、
1の場合は2000点(親の場合)、2の場合も2000点となって、実は同じなんですよ。
親の上がり点( )の中の点数はツモり上がりした時に3人から貰える点数です | |||||||
役数\点数(符数) | 20符 | 25符 | 30符 | 40符 | 50符 | 60符 | 70符 |
1飜 | × | × | 1500 | 2000 | 2400 | 2900 | 3400 |
(500) | (700) | (800) | (1000) | (1200) | |||
2飜 | 2000 | 2400 | 2900 | 3900 | 4800 | 5800 | 6800 |
(700) | (800) | (1000) | (1300) | (1600) | (2000) | (2300) | |
3飜 | 3900 | 4800 | 5800 | 7700 | 9600 | 11600 | 満貫 |
(1300) | (1600) | (2000) | (2600) | (3200) | (3900) | ||
4飜 | 7700 | 9600 | 11600 | 満貫 | |||
(2600) | (3200) | (3900) | |||||
5飜 | 満貫12000(4000) | ||||||
6〜7飜 | 跳満貫18000(6000) | ||||||
8〜10飜 | 倍満貫24000(8000) | ||||||
11〜12飜 | 3倍満貫36000(12000) | ||||||
13飜以上 | (数え)役満貫48000(16000) | ||||||
子の上がり点( )の中の点数はツモり上がりした時に3人から貰える点数です | |||||||
役数\点数(符数) | 20符 | 25符 | 30符 | 40符 | 50符 | 60符 | 70符 |
1飜 | × | × | 1000 | 1300 | 1600 | 2000 | 2300 |
(500,300) | (700,400) | (800,400) | (1000,500) | (1200,600) | |||
2飜 | 1300 | 1600 | 2000 | 2600 | 3200 | 3900 | 4500 |
(700,400) | (800,400) | (1000,500) | (1300,700) | (1600,800) | (2000,1000) | (2300,1200) | |
3飜 | 2600 | 3200 | 3900 | 5200 | 6400 | 7700 | 満貫 |
(1300,700) | (1600,800) | (2000,1000) | (2600,1300) | (3200,1600) | (3900,2000) | ||
4飜 | 5200 | 6400 | 7700 | 満貫 | |||
(2600,1300) | (3200,1600) | (3900,2000) | |||||
5飜 | 満貫8000(4000,2000) | ||||||
6〜7飜 | 跳満貫12000(6000,3000) | ||||||
8〜10飜 | 倍満貫16000(8000,4000) | ||||||
11〜12飜 | 3倍満貫24000(12000,6000) | ||||||
13飜以上 | (数え)役満貫32000(16000,8000) |
ページがやたら長くなってきたので、この辺で第1回目の麻雀教室を終了します。
次回は『麻雀役』についてやりたいと思います。
2003/11/14 UP