●さて、第3弾はお待ちかねの役満編です。
役満とは、もうこれ以上は無いという最高の役の事です。
親ならば48000点(12000点の4倍)、子供ならば32000点(8000点の4倍)が貰えます。また、ダブル役満・トリプル役満などもあり、麻雀の華です。

先ず、純正な役満ではないが役満として扱われるモノについて説明します。
1.数え役満・・・飜数が13飜以上の時、役満扱いとなる。点数は親で48000点、子供で32000点。
  ツモ       
           
待ち牌 ドラ
上の手牌の場合4万で上がれば、チンイツ(6飜)、ピンフ(1飜)・イイペイコー(1飜)・イッツウ(2飜)、ドラ3となって13飜となる。
勿論、数え役満である。7万で上がった場合は、イイペイコーが付かないので、12飜。
12飜だと3倍満となって、親なら12000*3=36000点、子供なら8000*3=24000点となります。
2.八連荘(パーレンチャン)・・・親が8回連続で連荘(レンチャン)した場合、それ以降のその親の上がりは、上がり役の大小に関係なく全て役満扱いになります。
東場では流局時に親がテンパっていない時、親流れとなりますが、南場では親がテンパらない場合でも親流れしません。
親流れしないで、次の曲も親を維持することを連荘(レンチャン)と言います。
これを8回連続でやるってのは、案外できそうに思えるかもしれませんが、私は20年以上麻雀を打ってきて、唯の1度もその様な経験はありません。
また、他人がやったのを見たこともないです。それほど、希なケースだと思っていただきたいです。
次は、役満であるけれど、狙って作るのではなく運に頼っているモノです。
3.天和(テンホウ)・・・親だけに機会が与えられている役です。配牌時点で既に上がりの状態になっている時テンホウとなります。
シュンツ・コウツなど、上がりの形はどうなっていようがOKです。
ただし、アンカンをしてツモってきたリンシャン牌で上がったと言うのはテンホウにはなりません。

4.地天(チーホウ)・・・親のテンホウに対して、こちらは子供だけに上がる可能性が与えられた役です。
子供が第1ツモで上がりの状態になった時、チーホウとなります。
ただし、第1ツモの前に他メンバーが鳴いた場合は(アンカンも含む)、チーホウは無効です。

5.人天(レンホウ)・・・天・地と来たら次は人と言うことで意図的に作られた役満です。
このレンホウに関しては、色々とローカルルールがあります。
私達がレンホウとしていたモノは、親の第1捨て牌で上がる。と言うものでした。
その他、鳴きのない(アンカンも含む)第1巡中に他メンバーの捨て牌で上がると言うのもあるが、この場合だと北家に一番チャンスがあり不公平だとのことで、前者のようにしたと覚えている。
まあ、レンホウに関しては特殊だと思っておいてください。
ここからが、一般的な役満役の説明になります。
6.大三元(ダイサンゲン):三元牌を3種類共にコウツ又はカンツにして上がる役です。鳴いても門前でも同じ役満です。
  ツモ  
        
待ち牌
配牌で三元牌がある程度揃っていないと狙えないです。しかし、役満の中では比較的上がりやすい方です。
三元牌を3種ともポンしてさらしても、もう1つのメンツはどういう組み合わせでもOKと言うところがミソ。

7.四槓子(スーカンツ):1人で4組のカンツを揃えて上がる役満です。4メンツ全てをカンツにするので待ちの形は
必ず単騎待ちになります。
普通、1局中に4つのカンが成立すると四開槓(スーカイカン)と言って流局になってしまうのですが、1人で4つした場合は流局とはなりません。
ただし、更に他家がカンしてしまうと流局になります。
まあ、こんな手はイカサマでもしない限り上がれないので、忘れて貰って結構です。

8.緑一色(リュウイーソウ):麻雀牌のうち、緑だけで描かれている發とソウズの2・3・4・6・8の6種類の牌だけでメンツを作って上がる役満です。
  ツモ  
        
待ち牌
UOの麻雀牌のソウズは全てに赤色が付いているので解りにくいですが、実際の麻雀牌に置き換えて覚えるしかないですね。
或いは、UO内ではリュウイーソウは無しにするとか。(笑)
実際の麻雀でも滅多にお目にかかれない役満です。

9.清老頭(チンロウトウ):3種類の数牌の中の1、9牌のみを使ってメンツを作り上がる役満。
  ツモ  
       
待ち牌
使われる牌はマンズ・ソウズ・ピンズの1と9の牌のみ。従って、上がりの形はトイトイなどのコウツが4つと雀頭という形になります。
平たく言えば、ジュンチャン・トイトイなので、役を知らなければごまかされてしまうかも(笑)。
まあ、これも滅多にお目にかかれない役満なので気にしなくても良いです。

10.字一色(ツーイーソウ):字牌だけで作る役。トイトイかチートイツの形になります。
  ツモ  
       
待ち牌
3種類の三元牌と4種類の四風牌だけで頭と4つのメンツを作ります。
配牌でかなりの数の字牌があれば狙えないこともないが、まずお目にかかれません。

11.小四喜(ショウスーシー):四風牌のうち3種類をコウツ、残りの1種類を頭にして上がった役です。
残りの1メンツはどんな形でもOKです。
  ツモ  
       
待ち牌
この例の場合、と言ってもこんな手は1年に1度テンパれるかどうかなのだが・・・。^^;
北が来れば、大四喜(ダイスーシー)というダブル役満になり、1ピンだとショウスーシーにとどまります。
この様な役は、よほど配牌が良く、ツキまくっていなければ上がれません。
しかし、夢は大きくドォ〜〜ンといってみよっ!

12.四暗刻(スーアンコウ):門前テンパイでアンコ・カンツを手の中に4組作って上がる役満です。
  ツモ  
       
待ち牌
比較的上がりやすい役満の1つです。麻雀のツモには流れがあり、コウツが出来やすい時があったりします。
こういう時、トイトイでも狙うつもりで、牌を集めているとアンコウができてきて、上のような手牌になるのです。
で、この場面、ロン上がりしたら『サンアンコウ・トイトイ』の満貫しかありません。
ツモ上がりなら役満。しかし、待ち牌が少ないのでロンすべきかツモ上がりを待つべきか・・・葛藤する場面です。
ハッキリ言えば、ロンするべきなのだが、(上がれない役満より、上がれる満貫)。
また、このスーアンコウが確定している場合。
  ツモ  
       
待ち牌
そう、既に手の中に4つのアンコができていて、単騎で頭のみを待つテンパイの場合・・・上がればダブル役満扱いになります。
意地の悪い(?)打ち手は上のシャンポンのテンパイで1回スーアンコウをツモった後、敢えてそこで上がり宣言しないで頭を落として、単騎待ちに替え、メンバーの1人を狙い打ちにしたりします。
恐いですね〜(笑)。

13.国士無双(コクシムソウ):門前で13種類のヤオチュウ牌を1枚ずつ集めて、その内の1つが頭になっているという役満です。
  ツモ  
       
待ち牌
これも役満の中では比較的上がりやすいモノの1つです。配牌時に9種類くらいヤオチュウ牌があれば狙っても良いかもしれません。
コクシムソウは、仮に上がり牌を他家にアンカンされてもその牌で上がることができます。
私事ですが、明らかにコクシムソウを狙っている友人に対して諦めさせようとして南をアンカンしたのだが・・・既にコクシムソウをテンパって居たらしく、ロンされてしまいました。
まだ8巡目くらいだったのに・・・・。><
尚、コクシムソウには
  ツモ  
       
待ち牌
この様に、最後に13面の単騎待ちになるようなテンパイ形もあります。この場合、上がればダブル役満となります。
あくまでも、13面待ちになった時だけダブル役満であって、単騎待ちで10面待ちとかの場合は普通の役満です。
意地の悪い打ち手(またかよ!)は上のテンパイから1度コクシムソウをツモった後、上がり宣言しないで、単騎待ちに受け直して他のメンバーを狙い打ちしたりします。
コクシムソウの場合は、自分の捨てた現物以外はフリテンにならないので、単騎に替えられてしまうと、ほぼ誰かが振り込んでしまいます。
本当に怖ろしいですね〜。(激笑)

14.九蓮宝燈(チュウレンポウトウ):チンイツの特殊形上がりな役満。先ず、門前で上がらなければなりません。
1と9の牌を3枚ずつ集め、2〜8の牌を1枚ずつ揃えて、どれかを雀頭にして上がらなければなりません。
  ツモ  
       
待ち牌
この場合、9ピンで上がった場合のみチュウレンポウトウとなる。
7ピンの場合は、『チンイツ・イッツウ・イイペイコー』で9飜となり、倍満。
8ピンの場合、『チンイツ』のみでハネ満となります。
また、9面待ちと言われる下の形の場合はダブル役満扱いになります。
  ツモ  
       
待ち牌はピンズの全ての牌
もう、こんなテンパイ形は一生に一度あるかないかのケースです。
「麻雀放浪記」で出目徳は筒子の九蓮宝燈を最後に和了って死にました。
上がると死ぬとか言われるほど幻の役満なのです。

15.大車輪(ダイシャリン):これは非常に特殊な役です。先ず役が成立するのはピンズのみ。
門前で上がることが前提となります。ピンズの2〜8のチュンチャン牌を2枚ずつ揃えて上がる役満です。
平たく言えば、『ピンズのチンイツ・タンヤオ・チートイツ』の形で上がればダイシャリンとなりますが、こんな手役は本当に奇跡でも起こらないと上がれないです〜。
  ツモ  
       
待ち牌
6ピンで上がればダイシャリンが成立。9ピンで上がれば、チンイツ・ピンフ・イイペイコーとなる。
ピンズのチュンチャン牌は全部で28枚。その内の半分14枚を使わないといけないので、ほぼ不可能ですな・・・。

てところで、役満の解説は終わりです。
尚、役満はもし2種類以上の役満を同時に成立させていれば、その分ダブル・トリプルと加算されるのが普通です。
  ツモ  
       
待ち牌
この例の場合、当たり牌をロン上がりしたらツーイーソウですが、もし、ツモって上がれれば、スーアンコウ・ツーイーソウというダブル役満になります。

次回は、麻雀で言うところのオフサイド(笑)、『フリテン』について解説します。

2003/11/20 UP