保田漁港釣りポイント図
真夏の内房釣行記

第1弾・・・保田漁港(2009/08)

●久しぶりの釣行で、7月末から茨城、内房と全く良いところの無かったOTEFであったが、今回はWebや雑誌等の情報を当てにせず、自分の直感で行く場所を決めようと思う。(それが一番イケナイっての)
同行する『行徳仮面』こと”北ちゃん”(中学からの同級生)の意向もあり、フカセ釣り・投げ釣りが同時にできる場所を探す事に。

遠出してボウズだと悲しすぎるので(すっごい弱気)、内房でしかも行徳から1時間くらいで行けるポイントを捜してみる。
探し方は簡単!Googleマップの航空写真を見ながら、
ビビッと来れば決定。先週、全く釣れなかった(ゴン吉は釣っていたが)『大六漁港』付近の海岸線を拡大しながら東京方面に上ってみると、すぐ近くに『保田漁港』と言うのがあった。Webで調べたら、釣り場としてはかなり広い・アクセスが容易・近くにスーパーなどもある・投げ釣りもできる・・・等と良い事づくめであるのだが、それは『魚がいて』の話であって、釣行がボウズに終われば『2度と行かないリスト』に登録されてハイさようなら〜である。
しかし、釣り場のすぐ側まで車で入れる事やスーパーが近いと言うのは非常に有り難い。
特に北ちゃんにとって
『コキコキに冷えたビール』が何時でも買いに行けるってのは地獄に仏以上の好条件(笑)。
氷の補給やら喰いもんの調達がすぐできるのは大きい。他の釣り場を捜すのをヤンピして、保田漁港に決めた。
一応、先週”釣れた”ゴン吉様も誘ってみたが、『釣りはしないけど泳ぎには行きたい。でも、天気が悪そうなのでキャンセルします』などと携帯メールをよこしやがった。
『先週釣ったし、今週ももし行っても釣れるのは自分だけなので、つまんないし、親分達には練習になるかもしれないから、せいぜい頑張って下さいね』的な下心が見え見えだぞ、ゴン吉〜!

この思い上がり、増長・・・まさしく自民党!許せん!でも、こっちはボウズの身分・・・今は逆らえない(笑)。

・・・・・閑話休題・・・・・・

と、言う事で釣り場には土曜日の早朝・・・朝マズメに間に合う時間・・・に入る事にして予定を立てた。
行きしなに24時間営業の釣具屋があるのでそこでコマセやクワセその他仕掛けの補充等を済ませ、車を走らせる。
途中、高速乗り間違えて気がついたら『成田』に着いていたという(笑)、時間ロスもあったが、忘れてくれ(激笑)。
  現場に着いたのが、大体6時。既に明るいので釣り場がよ〜く見渡せる。
堤防の外側にはテトラが埋まっていて、フカセをやるには良さそう。
しかも、足場も良さげ。テトラ先端の水深も2m〜はありそうなので、根掛かって釣りにならん、てな事も無さそう。
他にも10人くらいの釣り人が既に居て、その人達はルアーをやっていた。カサゴでもいるのかな〜?
我々はイソイソと車に戻り(自動車は『道の駅』の駐車場に停めれる)、荷物を運び出す。コマセブロックが少々重かったが、移動距離は短いのでへっちゃら。
1番良い釣り座を陣取って、竿を出した。
本日の自分のテーマは『先週、北ちゃんから貰った磯竿』で魚を釣る事。貰った竿はシマノのインナーロッドの1.5号。
商品名は:IG-HIGHSPEED α-ZOOM ISO XL 48-53
10年くらい前の竿だけど、見てくれは新品。
北ちゃん曰く、
1回しか使ってない。その時、竿尻の尻栓が壊れたので、お蔵入りしていた・・・と
なんでも、
『シマノの大会に出るために、取りあえず購入した竿』らしい。
(取りあえずで5万の竿を買うか〜〜〜〜〜〜!?とOTEFビックリ(笑))
そして、本来北ちゃんは
”がまかつ党”なので『直してまで使おう』とは思わなかったらしい。
インナーに糸を通すワイヤーも紛失してたので、取りあえず『シマノのサービスセンター』に電話。
しかし、返事は小気味良いものではなかった。
(10年前の竿の部品が残っているとは思わないが、互換性について全く返答ができないって・・・お前、サービスマンか?と問いたい)
で、ちょいと大きめの釣具屋まで行って代わりになる尻栓を物色してみた。
ゴムで蓋をするタイプはあったんだけど、これだと、力が加わってしまうとすぐ抜ける。何らかの工夫ができるかなとも思いながら、1個だけ購入。
(この時、インナーのガイドワイヤーもゲット。500円くらいで買える)
しかし、ボンドで止めるとかしないとすぐ抜けるので実用はできそうになかった。
で、次の日、大工センターに行ってパイプイスなどの脚先に嵌めて、床に傷が付かないようにするキャップを買ってきた。するとどうでしょう〜、バッチリじゃないですか!
力が掛かっても抜けないし、竿を置いた時の竿尻の保護もできる。しかも、掃除の時には外せる。そして、4個入りで200円という廉価さ!素晴らしい!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

その、1.5号の磯竿にステラを装備して、釣り開始! 
コマセの撒き方やエサ投入のタイミング等を北ちゃんからレクチャーを受ける。

@足下のテトラ際には終始コマセを撒く・・・・テトラの中にいる魚を起こす
A魚を集めたい場所にコマセを撒く
BエサをAのスポットより少し離れた所に投入する。
Cエサが落ち着いたタイミングで、コマセを浮き近くに撒く

以上、4シークエンスで1回の試技となる。

Aで、エサ取りや本命含めて魚を集めておいて、CでAの位置から誘い出した本命を釣る。と言う事らしい。
本命の方がエサ取りよりも泳ぐ速さが速いので、ハリに食いつくってわけ。
ロッドコントロール+撒き餌柄杓の扱いが最重要課題。北ちゃんの師匠は
『左手で、70m先にピンポイントで投入できる』らしい。(◎-◎)
ボール投げても、70m先じゃコントロールつきませんよ〜。と嘆いても見るが、熟練の技は凄いのである。
我が輩は、取りあえず10m先を釣る。北ちゃんレクチャー通りにやると、5秒でウキがグィーンと沈んだ、フィッシュオン!
腕は道具でカバーできた瞬間!(笑)
竿は満月を描いてグイグイと引き込まれる・・・が、リールからドラグが出て行かない。
あれ〜?ドラグ締めすぎたかな〜?と思って確認するも、ドラグは適度な締め付け具合になっている。
先週まで使っていたダイワの磯竿だと、簡単にドラグが出て行くのに〜!?おかしいな〜。
北ちゃん曰く、
良い竿は竿自体で魚の力を矯める事ができるのでラインに掛かる力はかなり減る。
なるほど〜、だからレバーブレーキのリールと相性が良いわけだ。(レバーブレーキリールにはドラグはない)
にしても、凄い引き。手前のテトラに潜り込もうとしてギュンギュン竿をしならせる。
竿を立てて、魚といざ勝負。浮かせてはリールを巻きを少しづつ少しづつ。
魚が観念するまで釣り味を十二分に楽しめる。
ヘビータックルで簡単に引っこ抜いてたんじゃ、到底味わえないね、これは。
磯竿1.5号・・・丁度いいかもしんない。
肝心のお魚君だが、25cmのアイゴ君であった。通称『バリ』。
文字通り、ヒレに鋭い『針』を持っていてこれに刺されると、その日は釣りができなくなってしまう。タモで掬って慎重にハリ外し。
記念写真を撮ってリリース。
ここで、北ちゃん曰く、
エサを投入する場所を、コマセ打った所からもう少し離すとメジナが来るよ。メジナの方が速いから。
言われたとおり、今度はさっきよりも1mばかし遠目に入れてみた。そしたら、あらら不思議ちゃん!ウキが沈んで、即フィッシュオン!
今度のは、さっきと違って、テトラには潜ろうとはしない。でも、引きは強い。竿の能力も解ったので、少し強引に勝負。
水面近く浮かせると、アッサリと観念したお魚君は、メジナだった。エメラルドグリーンな可愛いヤツ。竿立てて強引にぶっこ抜いた(笑)
大きさは25cm。
北ちゃんって凄いな!さすが、トーナメンターは違うわ!と感心、感心。
で、北ちゃん本人は、投げ釣りを始めたみたい。
この場所は、全く初めてなので、ポイントは解らない。探っていくしかないわな。
と言った矢先、
『ブチッ!』と軽快な音が(笑)。
だめだよ、ベール起こさないで投げちゃ。・・・・・・★
そうなのである、北ちゃんは投げ釣り初心者なのであった。(今回で3回目)
5分かかって作った仕掛けが1秒で亡くなったんじゃあまりにも悲しい。気を取り直して、再挑戦。

・・・・

適当に投げたわりには、すぐに魚信が来た。竿先がブルッブルッと2回触れて、合わせてみたら・・・綺麗なキスが釣れてるじゃないの。
充分、お持ち帰りサイズだったので、クーラーボックスへ直行。
キスを釣り上げた北ちゃんは今度はフカセの準備に取りかかる。投げは置き竿にして放置してある。(もう、飽きたのかい!(激笑))
で、1投目でメジナを釣り上げてしまった。本人曰く、
『やっと釣りの感覚が蘇ってきた』
彼は、数年前まで関西圏に住んでおり、そこでは磯の釣りクラブに入ってブイブイ言わせていたらしいのだが、こっちに転勤してからは、釣りに行く暇もあまりなかったらしいのである。
感覚の戻った北ちゃんは、凄かった!
早速、歩いて行ける『道の駅』まで行って、生ビールとナメロウ(アジの)を胃袋に納め、炎天下に堤防に横たわって高いびき(笑)。
その間、我が輩は、バリやメジナを沢山釣り上げたのだが、いくら釣っても飽きない。
釣りが、あまりにシステマチックになってしまうのもつまらないが、これなら、ゲームフィッシングとして充分楽しめる。
我々は釣り人であって漁師ではないのであるから、これでいいのだ。
・・・・で、あまりの熱さで、目が覚めた北ちゃんが、次から釣れたメジナは開きにして干物にするから。と言うので、頑張って釣らねば。
結局、3匹の25cm位のメジナ君が干物になり、その他はリリース。
夕方まで釣って、夕マズメも頑張ってみようとしたが、時合いの加減か、日が暮れてからはアタリが無くなった。
クロダイが居そうな雰囲気だったのに、おかしい。しかも、エサを囓っている様子もない。その後7時半まで粘って、納竿。
24時間営業の温泉に行ってから帰路につきました。

保田の一番良い所は、エサ取りでフグが来ないところ。ハリス切れを避けれるのは大きい。
北ちゃんが言うには、35cmクラスのメジナが絶対にいるはずなので、次回は釣り上げてやる!・・・だそうです。
地元のお兄さんに聞いたところ:
●投げ釣りは100m前後でキスが入れ食いな事。
●ナブラが頻繁に立つのでルアー釣りができる事。
●餌木を使ったアオリイカ釣りも結構流行っている事。
●内湾側では投げがメインで、キスが釣れる事。

と、いった具合に、メジナ情報は全然無かった(笑)
でも、我が輩は充分にフカセを楽しむ事ができたのであった。
近いうちに今度は3人でまた来る予定。その時は、半夜釣りでクロも狙ってみたい。
そうして、『自民党なゴン吉』をギャフンと言わせてやるぞと誓った次第でした。
 
バリのヒレの針にはご注意を! バケツで養生してからリリース
   
クロよ、待っていてくれ!
保田漁港:潮通しのよい海域につくられた漁港で大量のイワシやアジが接岸し、港のすぐ側で頻繁にナブラが立ち、それを追ってシーバスなども寄ってくる。そのため当たれば大釣りができる可能性がある。また、海底は砂地と沈み根が入り混じるのでメバル、カサゴ、アオリイカ、コウイカなども狙える。大きな漁港で休日は釣り人で賑わうことも珍しくない。釣り場が広く、足場のよいエリアではファミリーでも楽しめる。また、場所によってはベテラン向きのフィールドにもなる。港内に手ごろな負担で魚貝を食べられる大型レストランもあるので昼食に利用するとよい。ほか、昼夜営業のスーパー銭湯もある。【情報提供:tsurigeki.com】 
【備考】干物にしたメジナ・・・結構イケます。皆様も、是非食べてみてね〜!





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