サファイアRADEONX800 GTO


*/ゲームの途中で画面がグチャグチャに!/*

●うちのPCも今年で稼働3年目に入りました。二世代以上前のP865マシンですが、まだまだ頑張ってもらわないと困る。
動画のエンコードをやるわけで無し、FPSをやるわけでも無し、せいぜいUOやDAoCやるのが1番負荷がかかる程度なので、デュアルコアだの2枚差しGCだのの新マシンを組む必要性はありません。
PentiumのCore2duoは非常に性能が良く、値段もそれほど高くはないけれど、それに変更するためには殆どの部品を買い換える必要がある。
どうせ組むなら、半端な仕様にはしたくない。20万円コース行きそうなので今は無理。
今年の春に、ケースや電源を新しいモノに換えたばかりだし、ファン類も夏に入れ替えたばかり。季節も秋から冬に変わろうとしていて、ノントラブルで年を越したいと思っていた矢先・・・。
グラフィックカード(GC)が壊れてしまいました。(笑)

DAoCをやっていた時、ダンジョン内でレベリングしていて、突然画面がピカッ!と光ったとたん絵がグチャグチャになって、プログラムがループ。
どうすることもできず、強制リセット。取りあえず再起動はできそうな雰囲気。
一種のフリーズだったんだろうとタカをくくっていた私は馬鹿だった。
PCの起動画面・・・POSTの前の画面・・・からして壊れているではないですか!Windows起動中の画面も壊れているし。
でも不思議にもOSは無事に立ち上がってくれました。デスクトップ上のアイコン類が壊れている程度で、他には大きいな異常は無さそうな感じ。
取りあえず、再びDAoCを起動させてみることに・・・が、キャラクター選択画面に入ったとたん画面がグチャグチャ。
到底ログインできる分けなく、故障の原因を探ることに。

WebブラウザーやWordやExcel等のアプリは問題なく使うことができたのだが、動画関係のソフトは全滅。
ソフト自体が壊れているわけではないと思うが、再生画面に筋が入ってしまって(電波の弱い地域でTVを見たときのような感じ)いた。
3D、2Dに限らずゲームの類も全滅。動いているのだろうけど画面がグチャグチャで分けがわからん状態。音はちゃんと出るんだよね〜。
これって、グラフィックカードが壊れている状態なのか!?80%、いや99%そうだろうとは思いながらも、他に原因を探そうとする私(笑)。
だって、お金使いたくないですもん。
取りあえず、物理的な原因を探すべく、PCケースを開けてみる。
グラフィックカードのヒートシンクに埃が付いているのを確認できたので、綺麗に掃除して再装着。その他のデバイスのコネクターやメモリーのスロット部分も掃除してみた。
そしてPC再起動してみたが、全然問題は解決せず。
次に、マザーのBIOSを初期化して見たが進展無し。グラフィックドライバー、DirecctXを入れ直してみたが一向に治る気配がない。
ダメ元で、OSを再インストールしてみたが、これもダメ。メモリーテストを半日ほどやってみたけれどエラーは出てなかった。のでメモリーは大丈夫そうだ。
ならば・・・マザーボード自体【Abit AI7】が壊れているかも?と思って予備のモノ【Asus P4P800-E】に換えてみた。(凄く時間掛かりました)
だが、しかし・・・・治ってはくれなかった・・・。(治るわけがないっての!(爆))

こうして、無駄な努力の結果、グラフィックカードが死亡している(動画や3Dをつかさどる部分)のではないかという結論が出ました。

話が決まれば行動は速い!今時、AGPインターフェイスのGCなんて売ってるのかしら?と、多少不安勝ちになりながら探してみたら、あるじゃないですか!
今まで使っていたRadeon9800Proの後継機種であるX800シリーズにAGPの奴が!
価格ドットコムを見てみたら、X800GTOと言う機種が売られていたので、直ちにチェック。
数字的には9800Proを凌駕しているし、メモリーも256MBも積まれている。丁度1年くらい前に発売されたモデルなので、値段も手頃になっているし。
消費電力や3Dベンチマークなどの値も気になるが、AGPしか選択肢のない輩には贅沢言ってる余裕はない。
それほどまでに、旧型PCオーナー達には厳しい時代になっています。
早速、最安値のお店に注文してみた。バルク品なのだが、在庫はあるようなことを言ってたので直ぐに配達してもらった。

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しかし、便利な世の中になったものだ!注文の翌日には届いちゃうんだもん。早速箱を開けてみる。

バルク品だと言うことだが、ちゃんとしたパッケージに入っていたし、ケーブルやアダプター、付属ソフトなども全部入っていた。
X800GTOは先行発売されていたX800GTのバリエーション違いモデルで、元々のコアスピード475MHzを400MHzにデチューン。
メモリーを128MBからDDR3の256MBにグレードアップし、メモリー速度は最大で1000MHzまで上げて売って良い仕様になっているらしい。
私が購入した物は、サファイアの製品で、コア:400、メモリー:480*2で回るようになっていた。
チップの型番はR430なので、AGP仕様としては最速のモデル。
このX800GTOには上位機種のX850XTと同じR480コア(PCI-Xモデル)を積んだモノも存在していて、それだとコア550MHz、メモリー600MHz*2までオーバークロックできるらしい。
BIOSの書き換えとソフトだけでできるって言うんだから凄いよね〜。
   
中国製ってのが非常に気になるが・・・。
しかも、メモリー速度を980MHzまでアップしてる割にはクーラーが小さすぎるような気も・・・。
筐体は全銅で横方向から(上の写真だと右方向)空気を吸い込み、90°折れ曲がらせて出す(上写真だと上方)仕組み。
吸入・排出口共に非常に狭い。冷却フィンの数も面積も小さい。
ホントに大丈夫なのか???
まあ上位機種と同じスペックのメモリーなので、熱に強いのだろうと納得してみる。

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装着=>PC起動・・・おお!画面治ってる!!\(^_^)/

ドライバー・その他付属ソフトをインストールして、色々と見てみる。
コアは確かにR430であった。
速度はコア400、メモリー480*2で稼働しており、仕様に偽りはなかった。
勿論、メモリーはDDR3だったので一安心。
グラフィックカードはその作られた時期やベンダーによって、箱に書いてある仕様とは異なる場合も多いので注意が必要。
信頼あるメーカー・お店で購入した方が無難です。
 
●と、言うことでグラフィックカードを換えてからは以前のようにDAoCもできるようになったし、その他動画ソフトなども問題なく動いています。
3Dの絵自体も、9800Proに比べて数段美しくなったし、ゲーム内での動きも軽くなった。万々歳だな〜〜〜〜〜〜〜!・・・・・・と思っていましたが・・・・・。

1日使ってみて分かったのだが、このカード、熱出しすぎる!!!アイドル状態で50度以上あるし、負荷テスト時(付属ソフトTriXX)には80度とかまで上がる。
素の状態で、しかも室温23度でこんなんじゃ夏場なんて到底乗り切れないジャン。うちのPCケースは放熱を考えてファンを追加したりしてかなり頑張っているんだけど、80度だよ!!焼けちゃうよ、これじゃ(笑)。
少なくとも、グラフィックカードから出された熱を、直ちにPCケース外部に出してやる必要はあるなと考えて、PCIスロットの蓋の所に80mmのファンを無理矢理付けてみた。(爆)
と同時に、チャンとしたブロアーファンを注文。(在庫無いみたいで待ち状態)
再び、負荷テスト・・・・しか〜〜し、やっぱ80度くらい上がる。DAoCで処理速度を求められる状況時等も60度以上になっていた。
絵が綺麗、軽くなったと言えども、これではまたいつ壊れるやらわからん!
安心して使うには、大幅にデチューンする必要が?それはナンセンスだよね〜。やっぱ、性能一杯使いたいよね。
しかし、このカード、Cubeケースなんかじゃ絶対に使えないね。クーラーの幅が薄いので大きさ的にはスモールなPCに入れることは可能だが、発熱を抑えるためには水冷化でもしない限り無理ぽい。
あ、そうか!!だからバルク品なのか!!工夫して使ってくださいねと言うことか!・・・・と非常に納得(笑)。

取りあえず、Webで検索してみて、同じカードを使っている人達の感想を読んでみた。
オーバークロックが簡単に安心してできるみたいなことを書いている人多数。熱対策どうしてるんだろう?
さすがに限界近くに挑戦している人達は、GCのクーラーファンなどを高品質なモノに変えた方が良いと言っている。
素の状態で苦しんでいる私のモデルとの差は何?・・・・カードの設定状況や温度・クロックを監視する為にATItoolというソフトを入れてみることに。
んで、カードのスペックを見てみたら・・・なんと驚くことに・・・・。ピクセルパイプラインが16本になっているじゃないの!
仕様では(箱にも書いてあったが)12本のハズ。上位コアのR480 ならノーマル状態の12本から16本に変える事が可能って事は色々な掲示板に書いてあったが・・・。
R430って16本いけるのか!?というかいけてる(爆)。しかも購入時の状態で。これぞバルクの醍醐味!
因みにこのピクセルパイプラインってのは、多い方が描画速度は速い。今現在のフラッグシップモデルだと48本とからしい。9800Proは8本だった。
だから、発熱が凄いのか〜〜〜〜。この設定はGCのBIOSを書き換えることで戻せたり、換えたりできるらしいのだが、そういう知識は無いし、デチューンする気もない(笑)。ので、16本で快適に動く様、高品質のVGAクーラーに置換する事にした。
ブロアーファンは注文しているので、PCケース外部に吐き出すタイプは必要ない。ならば、徹底的に放熱する奴にしよう。
定評あるZalmanクーラーはどうだ?ゲーマー御用達のメーカーだし、性能は良さそうだ。・・・・・・・・で、購入決定したモデルがZalman VF900-Cu。
全銅製ヒートシンク+2本のヒートパイプでとってもよさげである。値段も5000円近くするが、この際仕方ない。
 
ファンコントローラー、VGAメモリー用のヒートシンクも付属。
ファンは直径80mm、最大で2400回転。
これでもダメなら、ファンだけ高回転なモノに換えればOKだろう。
ただし、このクーラーはVGA側でファン回転数を制御することはできなくなる場合もあるので、了承する必要があります。
因みにうちのP4P800では制御はできなかった。が回転数を見ることはできる。

このクーラーは、沢山の種類のVGAに対応しており、それが人気の秘密らしい。
しかも、非常に静かです。
   
どうです、これ。
凄く冷えそうな予感しますね。
上から吸い込んで下に出すタイプだから、熱は拡散するだろうし、そいつをPCケース外部に出すシステムも構築済みだし。
とりあえず、GCに載っているノーマルなクーラーを外してみる。

ノーマルクーラーの2本のネジを外して、入れ換えれば良いだけなので簡単。
力加減に注意して、ネジを締めましょう。

   
コアにはRADEONX800と書かれている。
X800Proと書かれている事もあるらしい。製造時期によってまちまちだと言うことだ。
コアはR430 で箱書きに嘘はなかった(笑)。

R430でパイプライン16本仕様になっている理由は理解できない。
メモリーはX850等と同じDDR3が載っているので、もしかしたら、かなりクロックアップできるのかもしれない。
まあ、それは熱対策がうまく行った後の話。

   
●カードからはみ出す事もなく、綺麗に収まっています。
メモリー上にはブルーのヒートシンクを張り付けています。
●ヒートシンクとチップとの間にはシリコングリスを塗布。
間隔はゴムワッシャと締め付け具合で調節。
●PCIスロットの蓋の所に、強引に付けた80mmファン。
ブロアーファンが手元に届くまでの急場しのぎ。と考えていたが、これ結構効いてます。
見栄えが悪いことと、PCIスロットを占拠しているので、交換はしないといけないだろう。

 
●9800Proの時のクーラーはこんな感じでした。
右から左に空気が流れてPCケース外部に排出するタイプ。
今回のトラブルの原因として考えられるのは:
ヒートシンクにたまった埃に因る風量不足==>熱暴走==>チップの1部破損?
まあ、寿命だったとも言える。2年以上働いてくれたしご苦労様でしたと言いたい。

この9800Proは今でもAGPカードとしてはかなり優秀です。
発売当時はATIのフラッグシップモデルだったし。
消費電力と発熱に問題はあるけれど、値段は凄く安くなっているしね。

バリバリな3Dソフトを動かすには物足りないが、2Dなら十分すぎるしね。
後で、信オン&FFベンチ2をやってみたけど、スコアはこの9800Proの方が高かったというオチまでつきました(爆)。
おそらく、X800のメモリーレイテンシの設定とかやれば速くなるのだろう。
が、素の状態で9800の方が上まわっているのは感動した。

 
●で、結果ですが・・・大成功です。
温度は全然上がりません。DAoCやっている時でさえ40度位です。ATItoolによる負荷テスト時で60度位。
今現在、ATItoolにて、コア423、メモリー510*2で稼働中。高負荷時でも温度は60度以上にはなりません。
アイドル時には38度くらいです。(室温24度にて)
温度的には全然大丈夫そうなので、更にOCしてみたいのですが、コアクロックが440位でエラー出始めるし、メモリーも540でアウトしてしまいます。
R430でAGPだと、無理なのかもしれないな〜。
PCI-XモデルのR480搭載版だと、X850XT化して、コア550、メモリー600は楽にいくそうです。
凄いな〜〜〜〜〜〜。


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