こう言う釣り人になりたい!

私の友人にAという人物がいるのだが・・・。
彼と知り合ったのは、とあるサイトのチャットだった。
当時、A氏は釣りには興味は無く、どちらかと言えば潜る方が趣味であった。
記念すべき第1回OFFの時にも誘ってはみたのだが・・・仕事の都合で彼は来れなかった。
釣りに参加すると言うよりはみんなでガヤガヤという方に惹かれていたみたいだが・・・非常に残念でした。
その後、私の度重なる釣りの誘いに屈した(笑)彼は、第2回OFFに参加してくれました。
釣りはやったことがない。と言うことで、道具類は私が貸したのだが。
・・・・その時貸したタックルは・・・・
アルテグラ2000に8ポンドライン、ロッドはスコーピオン。
完璧にバスタックルであった。(^^ゞ
狙う獲物は”タチウオ”
初心者だから・・・まぁ、掛からないだろうとタカをくくっていた私がバカでした。
彼は、ルアーの結び方も解らないまま、取りあえずキャストしました。
そして、すかさず何かをゲット!!!(◎-◎)
見てみると、フックに5cm程のフグが引っかかってる。
『当たり、解ったの?』
『うん、何となく〜〜〜』

暫くすると、またもやゲット!!
『当たり、解ったの??』
『うん、何となく〜〜〜!』
15cmくらいのカワハギに背鰭にフッキングしていた。
怖ろしい奴だと思ったのはこの時だった。
隣でエサ釣りしている連中と同じペースで釣り上げていくA氏。
しかも、彼は生まれて初めてルアーという物を投げているのだ!(◎-◎)

もう暫くすると・・・彼はタコまで釣り上げてしまった。(驚き)

数日後、再び釣りに誘ったときは、唯一タチウオをフッキングさせたが、如何せんタックルが貧弱だったため、
ラインブレイクしてしまった。
その時の彼の興奮具合は尋常ではなかった。手は震え、心臓はバクバク・・・。
こうして、彼は釣りの魅力に引き込まれてしまったのである。
しかし、この日は他の連中の竿には当たりさえ無かった。

彼の釣りセンスの良さは何処からきたのだろう?
生まれ持ってのものなのだろうか?
釣りのスランプと言うものは誰にでもあるもので、隣で釣ってても全然当たりのない日はある。
あらゆるテクニックを駆使し、場所変え、祈る!しかし、釣れない。
そんな時はひたすら待つしかない。
いつの日か、釣りの神様が来てくれることを。

しかし、彼にはスランプはないみたいである。

先日、私が浮島で釣りに興じていたとき、彼から電話が入った。
『今日さ〜、初めてシーバスを釣りに行ったんだけど〜、ヒラメが釣れちゃったんだよ〜〜!36cmあったよ!
んで、これから河口湖にバスも初めて釣りに行くんだけど〜・・・・。』
非常に嬉しそうな彼の声を聞いたとき、私は彼を釣りに誘ったことを嬉しくも思い、また、後悔してしまった。
結局、釣りの神様は彼を選んでしまった。

翌週は”初心者”のA氏がヒラメを釣ったと言うことで、彼の同僚達も一緒に行くらしい・・・。

ま、結果は言わずとも皆さんにはわかりましたよね!(^^ゞ

2000年6月 記             



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