●Deltaとの出会い
何故Deltaを選んだか:
Deltaとの最初の出会いは1988年7月号のカーグラフィック誌。
発売直後のDelta HF integraleの特集記事。前年の1987年、グループAラリーに参戦したLanciaはぶっち切りの総合優勝を飾った。
1980年発売のDeltaのシャシーを4WD化したHF4DWは終始安定した走りを発揮し、ラリーのLanciaの名を再び冠した。
そして、連覇を果たすべくHF Integraleが開発・発売された。
タイアトレッドのワイド化、それに伴うボディーから張り出したブリスターフェンダー。
無骨にボディーに溶接されただけのその姿にやられた人も多いと思う。ラリーに勝つために作られた車。
そう言う響きに男は弱い。限定生産だけに、台数が全然足りず、1年くらい待たされて購入できた人も多い。
件のカーグラフィック誌曰く『WRCの覇者は全身これ快感』『それにしても485万円は絶対にお買い得である』『ヒラリヒラリとバイク感覚の操縦性』
『内容的には現代のハイテクがギッシリ詰まった、真に完璧な車である。そしてドライビングの楽しさをこれほど満足させてくれる車は見当たらない、しかも日常生活を全く犠牲にしていなのである』等々
最高速度や加速時間データなんぞ、いっこうに気にならない。WRCで走っているのと同じ車に乗れる。【内容的には大部違うけれど】
素晴らしい車だ。485万円は到底払えないが、いずれはこういう車に乗りたい物だと思った。
ラリーで速いって事は、一般道でも速いって事だろうし、言う事はないな。
その後、LanciaはWRCを連覇し、真打ちのHF integrale 16vが登場する。勿論、WRCを連覇し、よりワイドトレッドを狙ったEvoシリーズも開発された。
1993年当時、私はスカイラインRSターボに乗っていた。その頃はスキーに凝っていたので冬ともなれば毎週末のように出掛けていた。
FRのドッカンターボなのでスタッドレスを履いたところで、容易にグリップを失うし、大柄な車体は益々操縦性を悪くさせた。
ローンを組んで購入していたスカイラインであったが、是非とも次は4WD車が欲しい。しかもパワフルな奴という条件付き。
個補に上がったのは、セリカGT-Four、スカイラインGT-R(R32)。頭の片隅にはintegrale 16vも候補にあった。
いずれにしても新車で購入するほどの甲斐性も資金も無かったので中古車で探すことにした。
懇意にしている日産プリンスに行って、GT-Rを試乗してみた。確かに速い車だった。気が付いたらこんなにスピードが出てる!みたいな速さ。
R32は凄い人気だったので、中古車市場でも軒並み良い値段が付けられていた。私が買えそうなのは下取りを入れて車検代込みの320万円の奴。
前オーナーが結構弄っていた形跡が残っており、ボディー外観は綺麗だったが、エンジンルームには至る所に傷が付いていた。
現状渡しになると言うので、多少躊躇する。それにしてもGT-Rと言う車は良くできていた。サンダル履きでも猛スピードでしかも安全に運転できる。
次にToyota系に行ってセリカに試乗するつもりでいたのだが、友人が新車でGT-Fourのサインツ仕様を買ったという噂を聞いたとたん行くのを止めにした。(笑)
ここで、セリカの線は切れた。
そして、運命の日はやって来る。
と、ある日曜日、先ずガレージ伊太利亜に行ってみた。ここにはディーラー特選中古車という物があって、何台かのDeltaが販売されていたからである。
しかし、私が行った時は、既に全車Sold out。『どうせ買うなら新車でEvoを買った方が良いですよ』とサービスマンは曰ったが、そんな金はない。
当時は各外車中古車店はDeltaが良い売り物である事を知っており、平行輸入の物を扱っている店が多々あった。
その様な店は環八沿いに数軒あり、順番に回ってみることにしてみた。
しかし、300万前後という条件にあった16vは見当たらなかった。いや、黒色ならいくつかあった。
Evoシリーズは400万前後だったし、400万も出すなら新車買うわい!という雰囲気。しかも、1993年はバブルがはじけたとは言え、金利も高く14.7%も取られる時代。
諦めかけていた時、丁度目に入ったのが、1989年式の平行物の赤い16v。車体価格320万円也。車検整備費用は別途掛かるが、それはスカイラインの下取り分で何とかなる。
車はピカピカに磨かれてショーケースに入っており、プレートも付いてないので試乗はできない。頼めばできたのかも知れない。いや、今なら絶対に試乗するだろう。
しかし、1993年の私は若く、外車は初めてだったし、ビビッていた。最後まで言い出せなかった。
ドアを開けてドライビングシートに座ってみる。何とも言えないちょっと酸っぱいようなイタ車の香り。
ミッソーニ張りのレカロのシートは適度な固さを持っていて、長時間のドライブにも耐えれそうだった。
スォッチの様なへんてこなメーターやちゃんと数字が打たれている燃料ゲージや電圧計。わざと500回転の位置で止められたレヴメーター。
センターコンソールの上部にはめ込まれた各種の警告灯。その下に並べられたフォグランプやハザードのスイッチ類。
下から開くグローブボックス。些細なことばかりだが、完全にやられてしまっていた。
外観を見回す、小さな無数の穴が開けられたヘッドライトステーやバンパー。誇らしげに輝いているHFのエンブレム。
ボンネットは盛り上がり、連字窓風のバルジが付いている。全てはWRCに勝つためにあるのだ。
無駄な機能は無いが、必要にして充分な造形。完全にやられた。GT-Rは跡形もなく頭から消え去っていた。
しかも、買い手は無数にいるのだから早く決めないとこの個体も直ぐ売れてしまう。
この4年落ちの16vは私のモノになるのだ。遠くドイツから来てくれた事にも応えねばなるまい。そう言う強い言葉に後押しされて、即決!
フロントバンパーの下部分の塗装が剥げていたのは塗ってくれるという条件で契約した。
これで、今年の冬は安心してスキーに行けるなと強く思った次第でした。
Deltaがやってきた
契約してから約2週間でうちにDeltaがやってきた。一通り、サービスマンの説明を聞くが、一向に耳には入っていない。
早く乗りたい。ただそれだけ。明日は仕事があるが、徹夜明けでも大丈夫だろう。取り敢えずエンジンを掛けて乗り込む。
ギヤをLowに入れて軽くクラッチを合わせ、発進。信号まではちょっと距離があるのでアクセルを踏み込んでみる。
その瞬間、怖ろしいほどの加速。これはGT-Rでさえも感じれなかったモノであった。だって、Lowでブースト1.2をかるくオーバーシュートしてるんだもん。
さすが16v、凄いなこの車。これは乗り手を選ぶかもしれないな、いやきっと選ぶに違いない。
中央高速に乗り込んで長野方面に走ってみた。4速からフルブースト掛けたときの加速が堪らなく良い。誰も付いて来れない。
国立府中<=>八王子バリアの長い直線で最高速のテスト。さすがDelta、メータ読みではあるが240Km/h出てる。
しかも、この安定感は何だ?恐怖感が全くない。しかし、風切り音はかなり出る。そのまんま中央高速を突っ走り、清里方面に向かう。
そのまんま北上し国道18号線に出る。そして軽井沢に向かい碓氷峠旧道に。真夜中の峠道をDeltaのヘッドライトとフォグランプが照らし出す。
このフォグランプのレンズカットは絶妙だと思った。55Wの何の変哲もないH3球が入っているだけなのに、必要な情報を得るだけの範囲を充分に照らし出している。
狭い旧道をヒラリヒラリと走る感じは将にバイク感覚だった。カーグラフィックはウソは付いてなかった。
4WDとは斯くの如く安定して走れるんだなと強く感じた。特にLow/2ndでのピックアップは強烈で、巷で言われていた『下がトルク無し』と言う風評は一体どうしてだろう。
乗り方が下手なんじゃないの?などと思ってみたり。やっぱ、Delta買って正解だった。
この納車日当日はこのまんま夜が明けるまで走り通して、そのまま仕事に出た。あの頃は若かったな〜。
※後で判明したことだが、この1代目Deltaには改造ROMが入れられていた。道理で爆発的な加速をしたはずである。
燃費は平均で4〜5Km/L。高速載れば8〜9Km/L位だった。何故それが解ったかと言うと、ROMの誤作動でエンジンが不動になったから。
純正のROMに積め換えられてその後はお淑やかなDeltaに。しかし、Low/2ndでオーバーシュートは止むことはなかった。
これは、ブースト制御センサーが壊れていたからと言う事をつい数日前に教えて貰いました。(笑)
壊れている方がブーストが上がるっていうのも凄い話ではある。
Deltaとの付き合い方
Deltaは基本的に古い形式のシャシーに無理矢理最新のコンポーネントを詰め込んでいるので、そのストレスは至る所に出る。
また、イタリア的生産物はその造形・仕組み等には大いに感心させられるが、如何せんモノ自体の質が低い。
割れやすいプラスチック/裂けやすいゴム/削れやすい金属部分/耐久性の至って低いセンサー類もしかり。
できれば、そう言う補器類は日本産のモノに換えた方が良い。素人でもできるホース類/電気コードの端末処理等は是非やった方が良い。
乗り手が手を掛けて行けば行くほど素晴らしいDeltaに成っていく。愛着も湧く。
1代目Deltaは2002年の車検を通さずに永い眠りについた。ただ単に金がなかっただけなのだが(悲)。
こんなことならサラリーマンを続けていれば良かったと少し後悔。
そして4年後の2006年にやっとまとまったお金ができたので、整備に出すことにした。
4年も放置していたので、足回りやらホース類は全て交換だろうし、まあでもそれは想定内であった。
が、整備の見積もりによれば、水回り系に錆が出ているらしい。となると、エンジンのオーバーホールが必要だし、それでも尚、錆の原因が取り去られることは無い。
現役の頃から水回りにトラブルを抱えていた居たことが影響したのであろう。その時も結局は完全には直らなかったし。
そうして計算された見積額を見てみると、他の16vが丸々買えるではないか(笑)。
ショップの勧めもあり、1代目Deltaと涙のお別れ。お前のことは一生忘れないぞ。今までありがとう。全走行距離13万キロそのうち私が約9万キロであった。
それが2007年の夏。
そして2007年の秋、ドンピシャのタイミングで92年式の16vが見つかったのでそれを2代目として乗ることにした。
いや、Evoも有ったんだけど、私の中のDeltaは16vしか考えられないんです。Evoの外観は私には少し下品に見えるんです。ごめんなさい。
順番待ちで整備は大部遅れて、納車されたのが2008年の2月。こうして、私の2度目のDeltaライフが始まったわけなのです。
と言うか・・・・Delta以外に選択肢を持たなかった私って相当病気ですね(笑)。
新旧16v比較
※上:1989年製の並行輸入の16v。下:1992年登録のディーラー系16v センターコンソール部分に各種の警告灯が有るのだが撤去されている。
この警告灯、誤作動も多く、その度にディーラーに修理に持ち込まれることに業を煮やして取り去ってしまったという噂。
※2代目Deltaには1代目から移植した金属製のターボパイプが取り付けられる。Ultraのプラグコードもしかり。エアクリーナーもK&Nの純正交換タイプをメンテナンス後移植。
※前オーナーはFront/Rear共にタワーバーを付けてくれていたが、Rearに関しては緊急タイアが置けないタイプだったため、1代目DeltaからPresto製のモノを移植している。尚、ダンパーはKONIでコイルは多分純正。
※ショップの計らいで、HFバッジ、フロント/リアのLanciaバッジ、サイドピラーの小さなLanciaバッジは新品に交換されていた。
こういう気持ちは嬉しいね。尚、この2代目のトランクゲート及びサイドガーニッシュに付けられているHF DELTAバッジには16vの文字が入っていない。
何しろ、私で3オーナー目なので、以前のオーナーが代替え品として8v仕様のサイドガーニッシュに付け替えたりしたのかな?
トランクゲート部分のバッジは16vのが手に入らなかったための代替え品かな?それとも、元からこの仕様なのか?よくわかりません。
まあ、そう言うところは大した問題ではない。1代目のDeltaから外して置いたモノに換えれば済むことだし。
その他にも、純正のホイール4本、【1代目が履いていたOZを受け継いだため】、フロントのガーニッシュ【コレチ仕様に改造予定】、サイドミラー2個【色を塗り替えてみたい】、ウインカーレンズ/テールランプレンズ、ヘッドカバー/プラグカバー【是非色を塗り替えたい】、ボンネットのエアー・イン/アウトレットバルジ【濃紺に塗るかな】等々、1代目から外して確保しています。
これからも色々と楽しめそうです。
※ガラスコーティングと言えばブリス!
だが、ブリスは高いので私が使っている奴はクリスタル何とかっていう安物。
処理してから約1ヶ月。
その間、洗車はしてないが、景色の映り込みが美しい。
前のオーナーが6年前に全塗装しているのでまだまだ大丈夫そうだ。
マメにコーティングをしてあげることにするね〜。

面白いことを発見!私が使っているガラスコーティング剤ですが、塗りすぎには注意が必要な様です。
重ね塗り等も出来ると書いてありますが、なるべくやらない方が良いでしょう。
何故かというと、昼夜の気温差が激しい季節に塗りすぎてしまうと、夜露でコーティング剤が浮き上がり、昼間の太陽熱で熱せられてガラスの結晶のようなモノがボディーに付着します。
初めて見たとき、ボディー表面がザラザラで塗装が割れているんじゃないかと思ったほどです。白っぽい結晶が表面に沢山付着していました。
なるほど〜。これがSi(ケイ素成分なのね)と思いっ切り納得したんだけど・・・
てことは、雨上がりに直ぐに水を切ってあげないと、同様な事になるって事だと思う。まあ、塗り過ぎなきゃ問題はないわけなので気をつけねば。
で、こうなってしまったら、洗車場に行って水洗いすれば嘘のように元に戻ります。
無事に戻ってくれたので、これからは塗りすぎには注意しますね〜。
  ※※※追記(2012年5月)
上の画像が2008年のモノ、おそらく季節は同じ頃。
4年前に購入した『安モンのガラスコーティング剤』はまだ使い切ってない(笑)。
この日は曇りだったので、景色の映り込みは少しだけど塗装は大丈夫そうだ。
2010年にお気に入りの洗車場が潰れてしまってからは、1年に1回洗車をするかどうかに留まっている。
青空駐車場で、コンディションを保つには『ボディーカバー』は必須。
これに関しては、『安モン』は避けてそれなりのお値段のを買うのが良いです。
使っているのは、4層構造なんとかと言う、紫外線から守り・水を通しにくく・内側の水は放出する(ゴアテックスのようなもん)カバーです。
値段は2万前後で買えます。
2008年に購入したカバーは4回の夏を経過した後ボロボロになりました。
2011年の9月に買い換えたのですが、今度のは同じ4層構造でも、裏側が起毛ではなく、ディンプル加工みたいになっています。
厚さも薄いし、軽い。この点、耐久度には不安があるのだが・・・。
さて、何年保つやら。
※1代目Deltaのトランクゲートに張り付けていたAbarthのエンブレム。さすがに15年も経てば塗装は剥げ落ち、地金が顕れていた。
2代目Deltaを購入した時、『残しておきたい物リスト』に書き忘れられていたエンブレム。
気がかりではあったが、まさか、ショップの人に『これ、取っておきましたよ!』と手渡された時、驚きと同時に凄く嬉しかった。
水彩アクリル塗料で塗り直し、クリアで仕上げた。古い物は直して使えばいいのだ。旧車に乗るとはこう言う事なんだなと思う。
※2代目デルタには納車時に、社外製のマフラーを付けて貰いました。錆が出ていたのでどうせ換えるならステンレス製が良いと思ったからです。
しかも、殆ど新品の中古品だと言う事で、かなりお安く付けていただきました。90mmΦの2本出し。音はノーマルよりもかなり野太くてグッドです。
Elephantと言うのは多分日本製。HFはぞうさんマークが付いてるので丁度良い!イタリアではどうか知らないが、インドでは象は神聖な動物。
お釈迦様は6本の角を持つ白い象によってこの世に生まれたし、神の王である帝釈天の乗り物でもあるのだ!
よって、強くて速いはずだ!(^-^)
夏対策仕様? 2008年盛夏!
※Deltaにとって1番嫌な季節到来です。
車にも人にも大変宜しくない『灼熱』状態の東京の夏。
先日、旅行した折り、田舎道を走っておりますと、木々の合間から『キューキュキュキューキュ』と何やらウグイスの鳴き声が聞こえ、なかなか風流だな〜と悦に入っておりました。
が、その鳴き声は市街地に入っても鳴りやまず、音量自体が大きくなってきます。
これは・・・おかしい(笑)。
そうなんです、エアコンのベルトが鳴いていたんですね。
ボンネットを開けて見てみると、ベルトの縁の1部分が削れて幅自体が狭まっており、滑っているのでした。(悲)
よって、エアコンも効かなくなるし、旅行中だったので対処のしようもない。
唯一できることは『我慢』!(笑)
東京に戻ってから、新しいベルトに張り替えて貰い一件落着でしたが、さすがDeltaです。
ベルトの鳴き音にも風情を感じさせてくれるんですね〜。
・・・・・閑話休題・・・・・・
10数年前の1代目Deltaの時は、最初からエアコンが効かなかったが、窓を全開にして換気していれば先ず大丈夫だった。
エアコンを直してからは、ほぼ快適に過ごせていたのに・・・。
地球温暖化の影響もあるのだろうが、地域から緑が減っている事の方が大きいと思う。
かつての畑や公園はマンション群に建て替えられて、照り返しが酷い。
甲子園みたいに外観に蔦でも張ってくれればいいのだが(笑)。
で、自分にできる工夫として、エアコンの配管に断熱処理を施してみた。
以前、バッテリーの熱処理に使った『安モンの断熱シート』と自作のグラスウールシートを利用してみた。
結果;
@市街地の渋滞時等ではエアコンの効きが良くなった様には感じない。
A高速道路などで巡航中は寒いくらい効く。
Bエアコンのコンデンサーの冷え具合が影響するので今回の断熱処理が一体意味があったのか無かったのかは判らない(笑)。
Cやはり、本格的にやるなら、内装を剥がして、『高級な断熱材』を張り付ける等しないとダメだろうな〜。
Dだって、炎天下のダッシュボードは触れないくらい熱くなってるから、その熱でせっかくの冷気が温められたのでは意味無いですからね。
※2008年初秋
10月も半ばを迎え、ようやく涼しくなってきました。ガソリンも少し下がってきたので、ちょっと脚を伸ばして岩手まで旅行してきました。
平泉に始まり遠野まで走り、以前から行きたかったお寺さんを巡る旅は非常に有意義であった。上の写真は平泉・毛越寺(もうつうじ)の南西に位置している『達谷窟毘沙門堂(たっこくのいわやびしゃもんどう)』。その起源は坂上田村麻呂が蝦夷制定を記念して108体の毘沙門天を祀ったという。今現在、28体が残っており、そのお堂自体も断崖にあいた窟に潜り込むように建てられている。京都・清水寺の舞台造りを真似たものになっている。
  季節的に紅葉を楽しむには早すぎた。が、所々が赤や黄色に色づいた木々もまた趣があって宜しい。
空気や水も清らかで、道路も空いていたし、言う事無し!
だったはず・・・だけど・・・また、エアコンが効かなくなった。(笑)
外気温が10度しかないのに、車内では汗をかいていると言う笑えない状態に。
まあ、オーバーヒートとかに比べればナノクラスのトラブルなので問題はないのだけどね。
取り敢えずいつものように我慢を決め込んで帰ってきたのでした。
で、原因を調べて貰うと・・・リレーの故障。
そりゃそうだ!16年間も無交換で動いていること自体『奇跡』に近いわけで・・・そう言えば7月には2次ファンのリレーを交換したんだよなと、思い出してみたり。
量販店で買えるリレーならば、いっそのこと全部新品に交換しておくのも良いかもしれません。
因みに、元々付いてたのは『イタルマチック』とか言うメーカーの製品。
これをボッシュのものに交換したわけです。
その後は、エアコンは完璧に近い効きを見せています。
安く直って良かった、良かった!
 
【写真・上】F/8,1/200sec,16mm(VR16-85mm F/3.5-5.6G)
【写真・下】F/5.6,1/160sec,85mm(VR16-85mm F/3.5-5.6G)
どちらもISO100相当、カメラ;NikonD300
●2010年2月に車検。無事に終える事が出来た。
今回は油脂類の全交換のみに留め、ベルト類(特にタイミングベルト)交換はしてません。【法定費用・車検整備代・油脂費用等含めて15万円也】
2年間で1万キロ未満の走行距離であった事、一応『強化ベルト』が入れられているので、交換は来年にしましょう・・・という主治医の意見を取り入れてのものです。
エンジンの具合・足回り共に順調そのもの。それよりも、電気系(リレー)の老朽化が激しくなってきていて、先日もフォグランプが突然消えたりして危険だった。
リレー交換くらいなら、簡単にできる作業なので・・・となめてかかったが・・・
30Aのヒューズ付のリレーは『注文しないと在庫がない』と言われ、『これだったら只であげるよ』と言われたFIEMAの5ピンリレーに手を加え使っている。
手を加えたと言っても、普通の5ピンのリレーから配線の脚を伸ばして、その間に30Aのヒューズを挟み込んだだけ。
(実際問題、車体のヒューズボックスにフォグランプ用のヒューズは入っているから、リレーにはヒューズは無くても大丈夫だと思うが)
そんな事よりも、笑ったのはカーステレオのスピーカー。
元々、高速道路上でもエンジン回転数が3000を越えれば、ステレオの音が聞こえにくい事は仕方ない事。だが、2500回転に落としても聞きづらい。
ボリューム回しても音が大きくならないし。
前後左右4つあるスピーカー全て音の出が悪い。自分の耳がおかしくなったか!?ヘッドユニットの不具合か!?電源やアースの不良なのか!?
色々と原因は考えられたのであるが・・・・。4つのスピーカー全てが死亡していたと言うオチには笑ってしまった。
コーンは破れ、支持するゴム部分もひび割れていた。音が聞こえていたのはツゥイーター部分が辛うじて生きていたからであった。
ダッシュボードにはケンウッドの10x15cmのを、後方のトランクルームの天板には同じくケンウッドの16cmのを新設置した。【2組で1万8千円也・ネット通販で約半額】
16年間、働いてくれた富士通のスピーカー君達、ご苦労様でした。
平安後期建立の一乗寺三重塔(国宝)。※1つの屋根に「起り(むくり)」と「照り」が見られる珍しい塔。
【屋根の勾配が、上方では膨らんで盛り上がり、軒先では反っている為、真横から見るとS字状に見える。】
その、初重と二重の組み物の間に入れられた蟇股(かえるまた)が美しい。荷重を分散して下に伝える役割を果たす。


Delta ManiacのTopページへ
"DELTA MANIAC"since March,2008
Copyright(C) "OTEF WORLD 2000"All reserved.