●タイミングベルト
Delta最大にして極起こり得るトラブル。
Deltaのエンジンルームは狭い。手を入れる隙間は殆ど無い。よって、補器類は終始熱気と戦うことになる。
中でも、肝となるタイミングベルトはエンジンの真横にあり、オイルなどを被る可能性も高く、しかもベルト自体の質が高くない。
純正のベルトで大体3万キロ前後で怪しくなるので、安全を考えて新品に交換した方が良い。
国産車感覚では到底想像できないこのサイクルの短さ。
私は、走行中に切断したことがあり、復活には大金が掛かりました。今思えば、タイミングベルトがコマ飛びして滑っている状態を体感していたことが解ります。
アクセルを踏んだときにズルッて感じでレスポンスが遅れてました。この時に急いで交換すべきだったのですが、そこは『Delta初心者』、まだ大丈夫だろう。
まさか、ピストンとのマージが無いわけではないだろう。などとタカをくくっておりました。
これまた首都高ですが、釣りの帰途、『シューーーーッ!』という音と共にエンジンの回転数が上がらなくなりベルトが断列。
追い越し車線にて走行しており、後ろから大型トラックが迫ってきておりましたのでかなりなピンチでした。
落ち着いて、左車線に何も来て居ないことを確認後、ハザードを出して待避所(丁度近くにあったという幸運)に飛び込み。
道路に備え付けられている電話にて故障車両であることを伝え、JAFを呼んでもらいました。
結果として、Deltaの場合、バルブの逃げがありませんので、ピストンがバルブを突き上げるかたちで16本全てのバルブがひん曲がっておりました。
エンジンを開けて直すよりも別のエンジンに載せ換えた方が安く上がる場合もあるのですが、知識が無かった当時、一式修理にて大金を費やしてしまいました。
現在、タイミングベルトに関しては、強化品が出回っていて、純正品よりは長持ちするようです。
私の2代目DeltaにはDaycoの強化品を入れて貰ってます。
どちらにしても、早め早めの交換が吉。車検毎に強化品を入れて貰っていれば先ず切れることはないと思われます。
※タイミングベルトはオイル吸入口側のプラスチックカバーを外すと見ることができる。
この様な狭い場所で終始熱に侵されているので、タイミングベルトだけでなくエアコンベルト・ファンベルト等も傷みが早い。
補器類に繋がっている細いチューブは市販品のシリコン製に置換した。
また、オイルキャップがネジ式ではないためにキャップのパッキンが劣化してくると、オイルが漏れる。
ヘッドカバーを改造して、ネジ式のキャップを使っているDelta使いの方も居ます。
ストラットトップの上に見えるベルトが付いたのがエアコンのコンプレッサー。
日本製デンソーのスモールサイズ。
巷で言われているように『全く効かない』事はない。
夏場でも日陰ならば寒いほど効く。
但し、炎天下だと殆ど効かない(笑)。
コンデンサーパイプからの漏れ/ブロアータンクからの漏れが私のDeltaには発生していた。
これらを直した後はちゃんと効くようになった。
 


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